タテガキナナメヨミ

地方でサラリーマンやってます。貴族に転生したいです。

妻の憂鬱と私のストレスの行き場についての話

それなりにヘビーなタイトルをつけてしまったが、実態もなかなかヘビーであると言わざるを得ないですね。

娘が爆誕してそろそろ4か月ほど過ぎ、妻の産休も後半戦に突入しているわけです。

 

娘も最近は快/不快くらいはわかりやすく表現してくれるのですが、さすが4か月「あー」とか「うー」とか奇声に分類される声しかあげません。このあたりが死ぬほどかわいいのですが、それと両立する形で「親だけで閉じたコミュニケーションになっているのでは?」という漠然とした(そして永遠に答えがわからない)疑問や憂鬱につながっていると感じています。妻の悩みを聞くと「私がサポートしてあげなければ」と思うと同時に「これは誰かのサポートですべて解決するという話ではないなぁ」と、先に挙げたコミュニケーションに関する憂鬱とは違うこじれた問題を感じています。

とりあえず妻の場合は光GENJIよろしく100%母性でできているわけではなく、どっちかというとお仕事で認めてほしい承認欲求が割かしあると思っているので娘が6か月のタイミングで保育園にいれて、お仕事に復職してもらいたい。母親/妻としての顔ではなく、働く同僚としての顔を彼女はどこかで求めているのではないかと思います。そのエグザクトな割合は私には知りえないのですが、きっとゼロではないのでしょう。

 

私が高校生の頃はアイデンティティという言葉は自己同一性と訳されていましたが、受験の問題文とか新書になるくらいのポストモダン評論の中には所属するコミュニティをベン図で書いた時の共通項(∧の部分)がアイデンティティとなるとかそんな表現があったように思います。評論の問題を解き漁り、ポストモダンに関する新書をイきり読んでいた10数年後にアイデンティティについて体験をもとに実感するとは思っていませんでした。

 

話を戻すと妻の悩みが私の理解するところだった場合何が難しいって、私が育休とっても単純には解決しないところですよね。私が育休をとったとしてもそれは私の社会人として領域が薄まり、夫/父親としての要素が強まるだけであり、妻の社会人としての要素を色濃くする作用は私の育休だけでは強まらないからです。難しいですね。私はこうすればいいんじゃないかしら、という回答や意見を今は持ち合わせていません。とりあえず何とか今の仕事をこなして早く帰ってこれるように仕事をやっつける気持ちだけです。

 

さて、そんな私は父と夫と社会人の顔で何とかやっていているわけですが、社会人の顔として状況を申し上げると相変わらずいい感じに私の所属するグループでは人は足りていません。私のグループに人が足されるのは来年以降のようです。新卒採用は売り手市場ですし、業界再編に伴うキャリア採用の波もひと段落してしまった(?)ようなので、仕方ないところです。

私はグループでは最も階級が低い(年次も低いし、社内資格的にも一番下)なので、指示系統としては私から誰かに仕事を振るというのちょっと話が違うので、パンクしかかったときにリーダーなり管理職に助けてくれとSOSを出さないといけないのですが、これが難しい。一人が処理できる限界です、少なくとも私の能力では定時間内では終わらせられない業務が4個ぐらい同時並行で降ってきているのですが、人もいなくリーダーも管理職もプレイヤーとして限界ギリギリバトルをやっているのが目に見えて明らかなので、声を上げても「頑張ってこなして今を耐えてくれ」という回答しかない。仕方ないと気持ちがわかる面もあるが、どうにかなんないかしらというのもありゴリゴリにストレスがかかってくる。どうすればいいかね。

 

装置がないとなかなか仕事ができない面がある製造業は今日びの新卒採用者に対し流行らないというのを肌で感じてしまうのですが、求めよさらば与えられんという気持ちでなんとかやっていきましょう。